税務調査というと、ある日突然訪問されたり、電話での予告が行われるようなイメージがあるかもしれません。
ですが、税務調査が入りやすい時期というものがあります。
これについて知っておけば、一年中ドキドキする必要もありませんよね。
税務調査が入りやすい時期はいつ頃?
時期でいうと秋頃に税務調査が入る可能性が高いです。
実はこれには理由があります。
まず、税務署では一般的に7月に人事異動が行われるのですが、この時期というのはどうしても引き継ぎ作業に追われるため、税務調査に充てられる時間がないのです。
人事異動が完了して落ち着くのが9月から2月頃の時期であり、この時期が税務調査の多い時期ともいえます。
しかも、人事異動をしてから張り切った状態で調査に当たる方も多いため、秋頃の税務調査が多いわけです。
ただ、場合によっては2月以降に税務調査が入ることもあります。
この場合は、ノルマを達成していないためにそれを何とかするための調査である可能性が高いです。
ノルマを達成するための調査と考えると調査内容が厳しくなるということも容易に想像できますね。
税務調査はどれくらいの頻度で来る?
昔は3年に一度ほど税務調査が入ると言われていたのですが、現在は税務署の職員が足りておらず、5年から6年に一度行われる形に変化してきているようです。
ただ、これは会社によって大きく異なります。
場合によっては10年間で一度も調査が来ないケースもあるのです。
しかし、不正をしている可能性が高いということで目をつけられてしまった会社などはかなりの頻度で税務調査が入ることも考えられます。
他に税務調査が入りやすい会社ともいえるのが、急激に売上が増加した会社です。
こういった会社はできるだけ納税額を抑えるために何かしらの対応をしているのではないかと疑われる事があり、税務署に目をつけられやすいのです。
また、税金を回収できる可能性の高い黒字の会社もそれなりの頻度で税務調査が行われる形になるでしょう。
この記事の監修者
税理士 佐藤 修(サトウ オサム)
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士
経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門
お役立ちコラムの運用を行う。