資本金は1円からでも起業できる
以前は、株式会社を設立するのに、1,000万円以上が必要とされていました。
有限会社は、300万円以上が必要だったんです。
ところが、平成17年の7月26日に会社法制定が変更されて、1円からでも会社が設立できるようになりました。
実際に、資本金1円の会社はなかなか見かけるものではないんですが、数十万円で設立されている会社は意外とあります。
資本金額の決め方
資本金の決め方は「会社の売り上げが軌道に乗るまでの必要経費をいくら用意するか?」が重要になります。
会社の収入は、売上以外はありません。
起業してすぐに売上が上がるほど甘くはないので、資金があるのに越したことはないのです。
最低でも、初年度の運用資金があると安心できます。
1,000万円未満の場合は消費税が免除になる
ちなみにですが、1,000万円未満の資金で会社を設立した場合は、2期分の消費税が免除になります。
これは大きなメリットなので、1,000万円以上の資金を用意するつもりだった人は、あえて1千万円未満にしてもいいかもしれません。
最低でも300万円?
起業に必要な資金は、職種によってバラつきがありますが、最低でも300万円は必要と言われています。
なぜ300万円と言われているのでしょうか?
会社設立費用
具体的にかかる費用は以下の通りです。
収入印紙代 4万円
認証手数料 4万円
登録免許税 15万円
これらをあわせて、合計25万円程度といったところです。
事務所の家賃
安い事務所を借りたとして、7万円前後。
敷金礼金や管理費など込みで、最初の月は数十万円かかります。
結局、1年トータルで言うと、100万円以上かかるのです。
そこに、先ほどの会社設立費用をプラスすると、120万~150万円ほどかかります。
光熱費
そこに、インフラ費用や電気代、水道代、ガス代などを加えると、1ヶ月で10万円ちょっとになると思います。そうすると、一年で150万円くらいになるんです。
ここに、事務所費用や会社設立費用を足すと、300万円をちょっとオーバーします。
そのオーバーした分を、日々の仕事でいかにカバーできるかが重要です。
この記事の監修者
税理士 佐藤 修(サトウ オサム)
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士
経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門
お役立ちコラムの運用を行う。